咳が出る仕組み(メカニズム)
咳はなぜ起こるのでしょうか?
咳が起こるメカニズムは、主に2つの場合が考えられています。
異物やたんを外に出す防御反応としての咳
咳は、ウイルス、細菌、ほこりなどの異物やそれらをからめとった粘液をたんとして外に出す働きをしています。
異物やたんが気道にあると、気道粘膜の神経が刺激を受けて、脳にある咳中枢に伝えます。
刺激を受け取った咳中枢は、呼吸を行う筋肉に咳を出す指令を送ることで、咳を発生させます。
この過程は、自然に備わっている防御反応です。
また、咳払いのようにのどが不快なときに意識的に咳を出すこともできます。
異物やたんを外に出す防御反応としての咳
病気によって引き起こされる咳
異物やたんがないにもかかわらず、さまざまな病気によって引き起こされる病的な咳も存在します。
病的な咳は、のどから気管支にかけての慢性的な炎症や胃酸の逆流によって神経に信号を送る物質が増えたり、神経自体が刺激に過敏になったりすることで、咳中枢に過剰に刺激が伝わって発生しています。
また、気道を取り囲む筋肉が収縮することで神経が刺激を受けて、咳中枢に作用する場合もあります。
病気によって引き起こされる咳
長引く咳には、
病気が隠れているかも
しれません。
放っておくと重症化する可能性がありますので、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
専門医が原因を特定し、あなたに合った治療法を提案します。いますぐ最適な医療機関を検索しましょう。
症状を上手く伝えられず、治療につながっていない方もいるかもしれません。そんな方は受診サポートシート(保存可能)もご活用ください。