ABOUT MANSEI GAISOU
難治性の
慢性咳嗽とは?
難治性の慢性咳嗽は、
「治療抵抗性」と「原因不明」の2つの状態に分けられます1)。
せきの原因と考えられる病気の治療を行っても長引くせきを「難治性の慢性咳嗽」と呼び、以下の2つの状態に分けられます。
治療抵抗性の慢性咳嗽
慢性咳嗽の原因となっている病気が特定され、考えられる治療を行っているにもかかわらず、せきが続くもので「治療抵抗性の慢性咳嗽」と呼ばれます1)。
原因不明の慢性咳嗽
さまざまな検査や治療を行っても長引くせきの原因がわからないもので「原因不明の慢性咳嗽」と呼ばれます1)。
難治性の慢性咳嗽に隠れている咳過敏症候群
難治性の慢性咳嗽の原因の1つとして、通常では反応しないわずかな刺激(冷気や香水の匂い、煙、乾燥、会話など2))でせきが誘発されてしまう「咳過敏症候群」が隠れている可能性があります3)。
- 引用文献
- 1) Gibson P, et al. Chest. 2016; 149(1): 27-44.
- 2) Matsumoto H, et al. Ann Am Thorac Soc. 2017; 14(5): 698-705.
- 3) Morice AH, et al. Eur Respir J. 2014; 44(5): 1132-48.
CONTENTS 慢性咳嗽コンテンツ
2024年3月作成
総合監修
松本久子先生近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科学教室
主任教授
主任教授
1990年3月京都大学医学部卒業、同年6月神戸市立中央市民病院勤務(救急部チーフ、呼吸器内科専攻)。99年3月京都大学大学院医学研究科博士課程(呼吸器感染症)卒業、2002年6月京都大学呼吸器内科 助手(現称助教)、18年6月京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学 准教授、21年4月近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科学教室 主任教授、現在に至る。22年10月近畿大学病院 副病院長(兼任)。